タグ「ル+銭」
- 好奇心悪党(ワル)をも殺す Lt3
- 切なげに抱きしめ合うシリアスっぽいル銭(仮)
Lt3
何度だって最初からやり直すし、やり直せる。 いつだって、振り返ればアンタはそこにいたから。 何度繰り返しても飽くことはなく、だってそれはいつも変わらず・でも一つとして同じものなんてなかったから。 ...
- 僕はこの瞳で嘘を吐く
Lt3
「そろそろ本当のこと教えてチョーダイ。俺のことどう思ってんの?」 何度同じ質問を繰り返しただろう。頑なに答えない相手に男は呆れたようにため息をついた。 「じゃぁさ、じゃぁさ、こーゆーのはどう? 昼間...
- 愛なんて、そうじゃなくて
Lt3
「X国の大臣と寝たんだって?」 「……知ってたのか」 珍しく真剣なまなざしでなじるように言う男から目線を逸らして相手は煙草に火をつけた。 「なんでそんなこと……っ」 「色々情報が欲しかった。……それ...
- 好きなんだからしょうがない
Lt3
「何考えてるんだ貴様、誘拐だぞこれは」 男は助手席で怒り狂う相手を一瞥し、また前を向いた。 「何考えてるんデショーねぇ、自分でもわっかんないや」 「~~~~~っ」 のんびりいうと、言葉にならな...
- 君の不幸が蜜の味
Lt3
「独りの夜が、どうしても嫌な時があるんだ」 その言葉に男は目を丸くした。相手は自嘲気味に口角を上げる。 「笑いたきゃ笑えよ」 ーーーーーーーーーーー 路地裏に激しい怒号が響き、立ち止まった目の前...
- 君の名は
Lt3
ジャケット越しに冷たい石の壁の感触。 男は振り向き、自分を追ってきた相手の顔を初めて真っ直ぐに見た。 ともに追いかけてきていたはずの警官たちの姿は見えず、ただ一人、たった数メートルの距離で立つ彼の、...
- 君がいなけりゃ色のない世界
Lt3
近づいてくるサイレンの音に、ハンドルを握る男の口角が持ち上がった。 「わぁお、厄介な御仁のお出ましだぜ」 呟くとアクセルを踏み込む。急激な加速にタイヤが悲鳴を上げた。 ガンマンはちらりとバックミラー...
- 嘘吐きな僕らの秘密のデート
Lt3
山積みになった書類に埋もれるようにしてその処理に没頭していた彼は、慌ただしく駆け込んでくる足音に顔を上げた。 視線の先に居たのは子飼いの部下の一人だった。わずかに息が上がっている様子を無言で眺めてい...
- Hai bisogno di voi
Lt3
重みを感じさせるマホガニーの扉の前に立っている男の表情は硬い。ノックをしようと上げた手は深みのある木目の数センチ前で迷うように揺れた。たっぷりとした沈黙の後、男は意を決したように拳を握り直すとゆっく...